イスラエルのテルアビブ大学に留学していた法学部T.Sさんの体験談です。

僕は、大学3年の後期からイスラエルのテルアビブ大学法学部に交換留学をしました。

イスラエルに留学していたと話すと、珍しいねとよく言ってくださいます。みなさんは、イスラエルについてどんなイメージを持っているでしょうか。

「ユダヤ人」、「宗教色が強い」、「パレスチナ問題」、「危ない場所」など思い浮かべる方が多いかもしれません。実際その通りです。ただ、単なるイメージで終わらせるにはもったいないほど、楽しく、刺激的な国でもありました。その一面をぜひ知っていただければと思います。

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⚪️ホームステイ先での生活

大学の授業が始まる2週間ほど前から、とあるイスラエル人家族のもとでホームステイをさせていただく機会をもらいました。

場所はアシュドッドという街でした。観光地ではなく、ほのぼのとした住宅街でしたので、現地の生活がどのようなものであるか存分に体験することができました。

ホームステイ先では、敬虔なユダヤ教の方と生活を共にしました。イスラエルではある時期になると、各家庭の庭に日本でいう小屋のような建物を置きます。これは、スカーと呼ばれるもので、ユダヤ教の人は、この中で聖書を勉強したり、休息したりと日常生活を送ります。教えていただいたところによると、ユダヤ人は歴史的に生活環境の厳しい時期が長かったため、現代でもその辛苦を忘れないようスカーの中で暮らすということでした。宗教が日常生活と深く関わりある一例だと思います。

その反面、宗教と関わりの薄い方も多数おられます。その点は全くの自由でした。

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⚪️イスラエルと徴兵制

イスラエルでは徴兵制がしかれ、高校卒業後、男性は3年間、女性は2年間兵役に服します。人口が約700万人という点、また地理的な観点から、徴兵制は必要なのだと思いますが、考えさせられることが多々ありました。街中では、銃を持った兵士たちが歩いています。電車の中や公園など様々な場所で見かけられます。子供の前でもその光景は変わりません。これはもちろん日本とは大きく異なる出来事でしたので、とても印象的でした。ただ、街中にいる兵士たちはごく普通の男女です。恐いことは何もありませんでしたし、何度か会話をしましたがとても穏やかで優しかったです。その印象が強い分、徴兵制の存在には違和感を抱きました。

〇大学での生活

テルアビブ大学では、学生寮に暮らしていました。部屋は21部屋が基本です。留学生棟のような場所で暮らしていましたので、必然的に世界各地から来ている留学生と知り合いになることができます。それでは、ユダヤ人学生やアラブ人学生と仲良くなる場はどうかというと、これもかなりたくさんあります。授業等で出会うことはそれほどないかもしれませんが、寮内を歩いていると積極的に話しかけてくれます。外見がアジア人だということもあるのでしょうが、ありがたいことに、本当によく声をかけてくれます。また、日本人に興味のある学生も一定数います。というのも、テルアビブ大学には、日本語を勉強できる環境があるそうです。日本語に加え、柔道や空手なども武道も知られており、大学の近くには道場もあります。

授業は、法学系のものを履修しました。具体的には、国際法の観点からみたパレスチナ問題の授業や、法解釈の授業です。刑法や経営の授業も履修が可能でした。京大の交換留学の冊子には、テルアビブ大学での使用言語としてヘブライ語が記載されていますが、授業はすべて英語で行います。学生の英語のレベルはとても高いです。イスラエルは英語圏ではないですが、学生はとても流ちょうに英語を話します。ちなみにですが、大学を一歩ですと、英語はあまり通じません。スーパーではやはりヘブライ語が基本です。

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〇これから留学を考えている人へ

交換留学の話になりますが、京大には様々な選択肢が用意されています。ぜひどんな国に行けるのか一通り見てみてください。僕はたまたま目についたイスラエルを選び、現地で下体験できない貴重な経験を得ました。

留学前は、いろいろな悩みがあると思います。言語の問題や、治安の問題、単位はそろうかどうかなどなど。僕もその一人でした。正直なところ、単位は個々人の生き方の問題なので僕からはなんとも言えません。ただ、それ以外の問題は行ってみたら何とかなります! 留学は最初の一歩が重いですが、そのあとはわくわく感からどんどん先に進んでいきます。交換留学の枠は毎年余っていると聞いています。それはもったいないと思いますので、一度異国の地で勉強してみませんか?

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