2013年9月~2014年6月までベルギーのルーバン・カトリック大学に留学していた法学部Mさんの体験談です。

 

今回の留学体験記では、自分の経験とともに『もうちょっとしておけばよかったな』と思うことも挙げていきたいと思います。『留学前準備』『留学生活』『留学後』の三つのパートに分けて書いていきたいと思います。留学する上で『こういうところに気を付けよう』と少しでも感じてもらえるとうれしいです。

 

ルーバン

 
・『留学前準備』
留学前準備で一番大切だと感じたのは情報収集です。僕自身留学前にはあまり現地の情報や経験者の話などを熱心に収集する方ではなかったので非常に苦労したのを覚えています。実体験として『海外でのお金』についてあげたいです。
現地では日本と離れて生活するため、生活資金をどのように得るのかということは非常に大切になってきます。僕は両親から海外送金をしてもらうことになったのですが、これはかなりリスクが高かったです。一度、送金が間に合わなくて寮の家賃の支払いが遅れたことがあります。留学中にいろんな人の話を聞いて知ったのですが、海外で使えるキャッシュカードがあったそうです。これがあれば海外送金よりもより効率的に安価で現地通貨を得ることができました。
このように、生活に直結する部分でもっと情報収集が必要だったと後悔しています。留学の準備というと語学力やビザの申請などに目を向けてしまいがちですが、実際どのように生活していくのかという目線をもって経験者の話など積極的に集めてみましょう。

 
・『留学生活』
留学生活を送る上で大切にしないといけないことは、『日本とは違って留学だからこそできること』を意識しておくことだと思います。

ルーバンカトリック大学は非常に現地学生と留学生との距離が近い大学でした。大学のあるLouvain-la-Neuveという町自体が、大学と一緒にできた町で、町と大学が融合しています。(駅のある建物の二階が大学のオフィスでした。)また、Kotという学生の大半が利用する寮では、シェアハウスのような感覚で現地学生と留学生が何の区別もなく共同生活を送っています。僕の場合は、現地のベルギー人学生4人と一緒に暮らしていました。(個室はありますよ。)授業のグループもベルギー人学生と組むこともでき、現地学生のいろんな面に触れることができました。町を歩いていて友達と出会い、そのままベルギービール飲みに行くなんてこともしばしばありました。

このように全く京都大学とは違う環境でしたが、僕自身日本にいた時の感覚に引っ張られることもありました。実体験として授業についてあげたいと思います。
僕は経営経済の大学院に所属して授業を取っていました。グループワークや発表を中心とした授業が多く、友人たちと予習したり、事前準備したりしたことはとても有意義でした。もちろんこれらは大変でしたが、その分自分の意見をはっきりと主張する力や語学力、思考力は伸ばすことができました。
その一方で、『日本ではしたことがないからよくわからなくて怖い』という理由で引いてしまったこともあり、今となっては後悔しています。Brand Managementという授業の事でしたが、その授業はロレアルが主催するブランディングのコンペティションに出場することが目的のものでした。初回の授業で、説明を聞いているうちに『日本ではコンペティションとか参加したことないしなぁ』と思い、その授業を取りませんでした。今思えば、『日本とは環境が違っているからこそ挑戦できることだったのではないか』、『授業を取っていればとてもいい経験になったはずだ』と考え、失敗したと感じます。

留学にはいろんな目的があると思いますが、『日本ではできないことをする』ことはどんな目的にも共通することだと思います。僕自身その中に『日本ではしたことがない』ということでチャレンジできなかったことがありました。もちろん、危ないことやどうしても受け入れられないことはする必要はないし、するべきではないと思います。『留学だからこそできること』は何なのかということに向き合い、考え、そしてそれを実行することは大切で、留学生活をより豊かにしてくれると思います。

 
・『留学後』
もっといろいろなことができたなぁと思うことも多い留学生活でしたが、僕は留学に行ってよかったと自信を持って言えます。一番の成果は『視野の広がり』だと考えています。
『視野の広がり』というのは非常にあいまいな表現ですが、少し踏み込んで書いてみると『自分の知らなかった世界や人たち考え方を知ることで、自分が物事について考えるときの材料や考え方の多様性が増したこと』といえると思います。例えば、僕は海外の学生のスマートさや語学力に刺激され、自分自身もっと努力しなければならないと感じるようになりました。また、大学院への進学は留学以前、自分の進路の選択肢に入っていませんでしたが、院に進学して勉強することの大切さを知り、選択肢の一つとして考えるようにもなりました。

 

・『最後に』
留学について考えている皆さん。僕は完璧な留学をしたとは言えません。しかし、失敗して気付いたこともありますし、うまくいって自分の自信につながったこともたくさんあります。この留学体験記を読んで、『こういうところに気を付けよう』と少しでも思ってくれると幸いです。

 

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