2013年8月~2013年12月までタイのチュラロンコーン大学に留学されていたS.Kさんの体験談です。

 

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本体験談の目的は「え、ちゅらろんこん?なんかうけるwww」「いや、留学でタイはないでしょw」と思っているあなたに本気でタイ留学の魅力を伝え、交換留学の候補のひとつでいいから、タイ・チュラロンコーン大学をあげてもらうことです。

私が留学を志した理由
理由は大変単純で、「英語をこんなに長く勉強してきたのに話せないのはださい!」「海外かっけえ!」というただそれだけでした。それ以外には「サークルが終わったら暇になってしまうのではないのか(燃え尽き症候群恐怖症)」「英語を話すことができたら将来選択肢の幅も広がるだろう」そして「今学生として出会える人と将来社会人として出会える人は違うだろう(利害関係なく「友達」を作れるのは学生の今だけだろう)」そんなことを考えて交換留学に応募することを目指しました。

なぜチュラロンコーン大学なのか?
最初のきっかけは、交換留学の2次募集時に学内選考において第一希望であったライデン大学にも第二希望であったメルボルン大学にも落ちてしまったことでした。当時はTOEFL79点というパッとしないスコアで応募し、成績もさしてよくなかったので、落選はしょうがないのですが、それなりに落ち込みました(噂ですが、京都大学の学内選考ではTOEFLよりも学業成績の方を重視しているそうです)。しかし、どうしても留学に行きたいと思っていた私は、留学生課に駆け込み、2次募集落選者対象にかかる3次募集の協定校の中でおすすめをどこかを聞いたのです。その時、当時の担当者から熱烈に勧められたのがこの「チュラロンコーン大学」でした。当時初めてチュラ大を勧められた時は、私ももちろん困惑しました。タイなんて今まで協定校リストの中で読みとばしていた大学でしたし、「留学言語はタイ語なのではないか?」「治安は危なくないのか?」「就活が不利になるのではないか?」などなど、様々な葛藤を抱きました。ですが一方で、「どうしても留学に行きたい」という気持ちに加え、「途上国に興味がある」「タイ留学って希少だし面白いのではないか!?」という想いも湧き、「とりあえず、行こう。」とこの大学にアプライすることにしたのです。しかしこの決断に到れた背景として、【期間を1年ではなく半年にして、次回の1次募集で違う国にアプライする=2各国に留学する】というある種のセーフティネットのようなアイディアを考えついたことも大きかったです。
※ 2カ国留学はみんな潜在的に排除してしまっているのですが、素晴らしい選択肢です(2ヶ国目はイギリス)。

様々な不安を抱えて臨んだ留学でしたが、留学してみた結果、本当に、本当に行ってよかった。
以下にその理由を9つに分けて説明いたします。
① ハイレベルな英語環境
誤解が多いタイ留学の筆頭項目がこの「留学言語」です。もちろんタイ語での留学もできますが、チュラロンコーン大学に留学する学生のほとんどは、英語で勉強しています。しかも、チュラは「タイの東大」。世界各国から集まるハイレベルな学生、(英語コースの)タイ人はスーパーエリート、教授もハイスペック、ルームメイトももちろん英語ペラペラとあり、結果びっくりするくらいに英語漬けの毎日を送ることができます。特に留学生についてですが、驚くべきことにその比率は【欧米7アジア3】くらいなんです!その理由は聞けば納得なのですが、「アジア人がヨーロッパに留学したがるのと同じで、欧米人はアジア圏に留学したがる」のです。ドイツやイタリア、フランス、カナダ、フィンランドなどなど、その国は多岐に渡るのですが、欧米大ではなんと、チュラロンコーン大学への留学が大変高倍率になるそうなのです。ですので、欧米系留学生はその高倍率を勝ち抜いた本当に本当に優秀な学生ばかりでした。

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② ハイレベルな授業
チュラの英語コースは欧米スタイルを採用しており、基本的には少人数授業で、教授からの丁寧なフォローやフィードバックがあります。そしてテストやエッセイ以外にも、パーティシペーション(発言などによる貢献度)や、プレゼンなどによって多角的に評価されます。私は経済学部に留学していたのですが、そこでとったEconomic Diplomacy(経済外交学)の授業がとくに印象深く、オックスフォード卒の元外交官の女性講師の元、本当に多くのことを学びました。特に思い出深いのがAPECの模擬会議を試験化したものでした。各国の外交官として1週間にわたり(授業外で)事前交渉し、各国が最初秘密裏に知らされている権益を会議の最後のDeclarationにいれることができたらポイント獲得という試験は、当時本当に衝撃的で、最高に刺激的でした笑(ちなみに自分はマレーシアの外交官で、必死に色々と調べたのを覚えています笑)

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③ 楽しいキャンパスライフ!
チュラロンコーン大学での学生生活は本当に楽しかったです。まず、キャンパスの大きさが桁違いです。日本でいう渋谷のようなところに、広大な緑の美しいキャンパスが広がります。広すぎで真ん中に国道が走っています。笑 そして、広すぎるのでキャンパスの移動にバスを使います。笑 そのバスがピンクで可愛い!学生が飛び乗り、飛び降りる姿はなんとも東南アジアらしいです。また毎週金曜日には「チュラノラ」という市場が学内で開かれます。その規模は大きく、毎週金曜日は授業の合間に買い物を楽しんだり、学食とは一味違った昼食を味わえます。そして、忘れてはならないタイの大学の一番の特徴がその「制服」です!大学生なのにユニフォームがあり、若かりしあの頃をこの年になっても味わえてしまうのです!笑 (タイの女子大生の制服姿は有名です。可愛いです笑)

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④ 日本並みのクラブ活動!
タイの大学は日本と同じようにクラブ活動も活発です!私は京都大学でよさこいサークルに入っていたこともあり、タイでも踊りに挑戦したいと思い、東北タイ(Isan)の民族舞踊サークルに入りました。そこでの学生は大変フレンドリーで、英語こそ(英語コースではないので)少し苦手そうでしたが、一から丁寧に踊りを教えてくれました。週三回活動し、英語コースではない現地のタイ人学生の友達が増えた上に、合宿では、普通に留学生活をしていたら絶対いけないような農村部に泊まることができました。活動の集大成として、チュラの学祭や農村部のローカルなお祭りに参加させてもらえたことは良い思い出です。

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⑤ 楽しすぎた寮生活
チュラ大の魅力の一つに交換留学生の大半が同じ寮に住むということが挙げられます(イギリスの留学先では留学生は様々な寮に割り振られてました)。ゆえに留学生はみんな顔なじみ。コモンルームに行けばいつも友達がおり、「今から飲みにくけど来るかい?」「週末ビーチ行くけどどお?」なんて話にすぐ発展します。私は寮では4人部屋を選択し、非常に楽しい生活を送ることができました。フィンランド人(男・25歳)フランス系ベルギー人(女・21歳)、フィンランド在住のベトナム人(女・23歳)といったメンバーで、楽しく共同生活をしました。(もちろん男女2名ずつ別室で、真ん中にリビングがありました。)朝食を一緒に食べたり、テスト期間終わりにピザパーティーをしたり、一緒に旅行に行ったりと、タイでの思い出の多くにルームメイトの存在がありました。当時英語が大苦手な私に英語をたくさん教えてくれたのもルームメイトでした。帰国日の朝にはみんなで涙しながらハグをし、別れを惜しんだことは一生忘れません。

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⑥ 観光王国タイ
タイはいわずと知れた観光立国です!半年あっても全然見足りないくらいに観光名所がたくさんあります。神聖な仏寺、綺麗なビーチ(スキューバの免許も安く取れます)、マウンテン、象(象使いの免許も取れます笑)、ムエタイ、少数民族(首長族はタイです)etc…でも一番の感動はラプンツェルの舞台にもなったロイクラトン・フェスティバル。夜空一面美しいランタンが覆うその姿は本当に鳥肌ものでした。留学は勉強だけじゃない!Study Hard! Play More! こんな素敵な留学先他にありますか!!

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⑦ 素晴らしき文化
タイは素晴らしい文化を持った国です。仏教もそうですが、その他にもパッタイ、ガパオ、トムヤムクンなど、素晴らしい食文化も持っています。また、勘違いされることが多いのですが、治安は大変よく、深夜に街歩きをすることも可能です(欧米ではありえません)。敬虔な仏教国では、犯罪率が低いのです。また、大の親日国でもあり、日本資本もたくさん投下されているので、いざという時に大変助かります。(例えばバンコクにはやよい軒があり、日本と同じ価格で同じクオリティの定食が食べられます。また日系食品スーパーなんかもあります。)

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⑧ 圧倒的物価安
留学先の物価は留学の思い出を本当に大きく左右します。
その点タイは無敵です。
・ 学食は100円でお腹いっぱい
・ タピオカミルクティー60円(しかもタピオカたっぷり)
・ 60分マッサージ1000円(週一で通ってました)
・ タクシー初乗り60円(超便利)
・ マンゴーデザート300円
こんなにQOL高くてよいのかっ!というほど贅沢な半年でした。

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⑨ 変わる価値観
タイ留学が私に与えた影響はたくさんありますが、そのなかでも「人生の価値観が変わったこと」は本当に大きなことだったと思います。留学中にご縁でC4C(Community For Children)という、タイ農村部での子供達への文化継承や教育補助をしているNPOの活動に参加させていただいたのですが、月並みな言葉ながら、「自分とは境遇の違う子供たち」を目にし、触れ合うことは、自分のそれまでの人生とそれからの人生の使い方を考える大きなきっかけを与えてくれました。詳しくは割愛しますが、貧困や格差というものを教科書で知るのと、実際に目でするのは大きく違います。それまでうっすらと興味を抱いていた途上国というのが、確かなテーマとなり、「機会格差の是正」というキーワードが自分の中で形成されるようになりました。どこからどんな刺激を受けるかはひとそれぞれだとは思いますが、多かれ少なかれ、日本とは全く違う途上国タイというに留学することは、それまで培ってきた価値観を見直し、再形成する大きな経験となると思います。

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タイ留学のまとめ
・英語伸びないなんて嘘
・素晴らしき文化、ひと、大学。
・お金がなくても留学できる!
・自分の価値観が変わる国。
・ “面白い”ひとになれる
→超穴場!おすすめの国!

 

最後に留学を悩んでいるひとへのメッセージ

長い体験談をここまでお読みいただきありがとうございます。
最後にタイとイギリス2カ国に留学し、5年間の学生生活を終え、就職する直前の今、留学を少しでも考えこの文章を読んでくれている後輩に伝えたいメッセージをここに記します。

留学は本当に素晴らしい経験です。
広い世界を知る大きな第一歩となるのは勿論のこと、
それまでの「自分」を見直す良い契機にもなります。
日本に生まれ、京都大学に入学した私達は本当に恵まれています。
世界には、「留学することが人生の夢」という人も沢山いるのです。
ちょっとの努力でそれが簡単に叶うなら、
その“ちょっと”を頑張ってみませんか?
もし、あなたが「留学行きたいな」なんてぼやきつつ、今何もしていないのなら、
今日の夜からなにか始めてみてください。
「行きたいな」とただ思っているうちは行けません。
本当に行きたいと思っている人は黙って行動しています。
交換留学があなたの人生にとって大きな経験になることを、
そして今日この文章があなたの背中を少しでも後押しできたことを、こころから祈っています。
応援しています。

ご精読ありがとうございました。

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