2013年1月~5月に中国の香港中文大学に留学されていたY.N.さんの経験談です。

【概要】

留学先:香港中文大学

期間:H25.1~H.25.5 (出発当時2回生)

【出発前】

留学には高校生のころから漠然と行きたいと考えていました。具体的に考え始めたのは一回生の夏に全学共通科目の国際共通科目でタイに行ってからです。自分にとって「アジア」という言葉が大学生活のキーワードとなった時期でもありました。TOEFLの対策は問題集を解いていました。オススメの参考書を挙げるとしたら、400 MUST HAVE WORDS FOR THE TOEFLという本です。ルネでも取り寄せ出来る1000円程度の手軽ものです。基本を押さえたいという方に強くお勧めします。香港中文大学を選んだ理由は、まずアジアに行きたかったこと。また、英語も学びたかったので、この時点でシンガポールか香港です。第二言語として中国語を2年間学んでいたことも活かしたかったため、中国語教育で有名な香港中文大学を選びました。

【留学中】

留学中は全てが新鮮なことばかりでした。英語と広東語と中国語とが飛び交う。世界各国から様々な国籍の人がうごめく。目まぐるしく人と経済が動く香港の街はまさに百花繚乱。滋賀県の田舎で琵琶湖を眺め育った僕にとって非常に刺激的な風景がそこにはありました。

大学では学生・教授ともに非常に熱心で、良い環境で勉強できたと思います。受講していた講義は、中国語の語学コースを2つ、心理学の講義を2つ、そして中国の国際関係に関する講義を一つとっていました。活発なディスカッションや、教授への鋭い質問など、アジアの学生のレベルの高さをまじまじと見せつけられました。また、講義において驚いた点は、副教材の充実度と、評価のシステムの二点です。まず前者に関しては、授業に関する資料、例えば新聞記事などを教授とTAの方が、いわばKULASISのようなWeb上のサイトにアップしてくれるのです。これらを利用することで、予習復習の効率は大いに上がったと思います。後者に関しては、例えば、レポート課題が与えられた際、その課題には20点の配分があると伝えられます。そこまでは普通ですが、その後、ポイントごとに20点のうちの5点はどこを見て評価するなど、非常に細かな評価設定がありました。例えば、2点はテーマの設定の仕方、3点は参考文献の引き方を評価するなどです。香港の学生はGPAを非常に気にしていたため、ここも大きな日本の大学との違いかなと思いました。授業以外には積極的にイベントなどに参加していました。現地の学生がBBQやハイキングなどイベントを開催してくれます。世界各国からの留学生もいるので様々な文化の遊びも体験することができました。またサッカー部に所属し、現地の学生とともに汗を流していた時間も貴重なものでした。

生活スタイルは日本とは大きく異なっていました。というのもキャンパスが非常に大きく、一つの町のようで、キャンパス内の寮にシェアルームして住み、ご飯も食堂で食べ、

時にみんなで料理を作ったりなど、とにかくキャンパス内での時間が多かったように思います。そのためキャンパス内で友達と会う機会も多く、楽しい時間を過ごすことができました。

香港は大都会というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、非常に緑が多いです。また海に近いため、自然に限りなく近い都会生活を送ることができます。天まで届くような高層ビル群に心躍らし、それらが創り出す百万ドルの夜景に心奪われます。週末にはハイキングや海辺の散歩をして、喧騒にまみれた心を洗い流すことができます。また、多様な文化を味わうことができます。クラブやバーなどが集まるスポットに行けば、まるで欧米にいるかのような雰囲気が味わえ、タイ料理が集結するエリアなど、世界各国のエスニック料理店が存在している場所に行けば、プチ世界旅行をしているかの錯覚に襲われます。もちろん日本料理店も多くあるため、故郷の味に舌鼓を打つことも可能です。

【留学後】(留学成果、留学後の進路、後輩へのアドバイス等)

留学は思った以上に今の自分に影響を与えていると実感します。進路は未定ですが、今京都大学で受けている授業に対する姿勢も香港の学生に見習い、留学前とは人が違うかのように真面目に取り組んでいます。2回生の時点で留学を経験できた意義も僕にとっては大きく、ものの見方や世界が大きく広がり、やりたいことが無限に目の前に広がっており、希望に満ち満ちた生活を今京都の地で送っています。留学を考えている方へのアドバイスとしては、とにかく先輩の話を聞くことだと思います。興味のある大学に行っていた先輩に積極的に連絡を取り、話を聞くこと。僕自身、2回生と3回生をまたぐ1月~5月に留学に行き、2回生後期と3回生前期の単位も取れる留学の仕方を先輩に教えていただきました。お役に立てることがあれば僕も含め、どんなかたでも相談に乗ってくれると思うので、積極的に話を聞きに行ってみてください。